次世代核酸ラボFD研究員インタビュー(その2)

次世代核酸ラボFD  統括リーダー 須藤慶太、 研究員 黒瀬孝介

核酸栄養の機能性研究や核酸原料の研究開発を担い、世界の核酸栄養研究をリードする次世代核酸ラボFDの研究員たちはどのような思いを胸に日々、研究開発に取り組んでいるのか、その素顔に迫ります。

次世代核酸ラボFDの雰囲気は?

須藤:スケジュールがタイトな時はピリピリしたムードになることもあります(笑)。ですが、忙しいときもみんなで協力して進めていける雰囲気が次世代核酸ラボFDにはあります。次世代核酸ラボFDの研究開発テーマは「核酸栄養」、これは全員共通のテーマですので、全員が同じ目標を向いて仕事に取り組んでいることが、協力的な良い雰囲気に繋がっているのだと思います。
黒瀬さんはどんなふうに感じていますか?

黒瀬:専門性とかバックグラウンドはバラバラでも、目標にしているものは一つなので、わからないことがあったら誰かがフォローする、この人はこの分野に強いといった感じで、みんなで支え合いながら一つの目標に向かっている良いチームだと思います。
バックグラウンドが違ったりすると不協和音を起こしがちですけど、次世代核酸ラボFDは良い感じに調和して良い雰囲気で仕事ができていると思います。
同じ分野の人間が集まって専門性を高めて研究を進めるのも研究室の一つの形ですが、異分野の人間が集まってFace to Faceで研究を進めているのは、次世代核酸ラボFDの良さ、強みだと思います。

次世代核酸ラボFDのモットーは?

須藤:「Message to Young Scientists Organisms are extremely various and versatile! So, common sense does not exist in the biological realm.
Hence, Do not think yourself wise, nature is much wiser than you are.
Have curiosity in all things, no matter how small. Be active and positive at all times.
And… Be forever ambitious in research…as in life.」

(若い科学者たちへ。生物はとても多様で多用である!生物界には常識など存在しない。だから、自分を賢いと思うな、自然はあなたよりもずっと賢い。どんな些細なことでも、すべてのことに興味を持って欲しい。いつでも積極的にポジティブになって欲しい。そして、自分の人生のように研究にいつまでも夢をもってほしい)。
この言葉を次世代核酸ラボFDの壁に貼り付けてスタッフ全員のモットーにしています。この言葉は私が博士号を取得したときの先生が私に贈ってくれた言葉です。驕らず、初心を忘れず、疑問に思うことを忘れず、常識と考えられていることに対しても、それが現時点で本当に正しいのか疑問を持つ。そういう意識は研究者として必要だと思います。

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

黒瀬:こんな感じに結果が出るといいなと想像して研究開発を進めていて、自分の想像どおりの結果が出ることがあります。そんなときは研究って楽しい、もっと突き詰めてみたいと思います。そういうところをモチベーションにして研究開発を進めています。

須藤:講演などで核酸栄養の研究成果を発表する機会があります。そのときに講演を聞かれた方々の反応が良かった時はとても嬉しいです。研究を進化させることはもちろんですが、私たちの研究成果が多くの人に伝わって、核酸栄養の普及に繋がることにも大変やりがいを感じます。

この先チャレンジしたいことはどんなことですか?

黒瀬:核酸原料は大きく分けると、食品用のDNA原料、RNA原料、化粧品用のDNA原料、RNA原料の4種類があります。これら全てをオリジナルかつ、これまで以上の機能性を持った核酸原料を製造することにチャレンジしていきたいと思っています。
核酸は分子構造の違いによって機能性が異なるという研究データがいろいろ出ていますので、そういった研究成果を取り入れて、健康に役立つ核酸原料をこれからも開発したいと思っています。

須藤:あとは核酸栄養が研究者からもさらに注目されて、なおかつ核酸栄養の研究といえばフォーデイズだよねと、多くの方から言ってもらえるような取り組みにもチャレンジしていきたいと思っています。具体的には学会での発表や論文発表などで、積極的に情報提供していきたいと思っています。

黒瀬:RNA原料の開発について現在テーマとしているのは、ミトコンドリアによるエネルギー産生です。ミトコンドリアが産生するエネルギー「ATP」は核酸成分ですし、細胞の老化とミトコンドリアの老化には実は非常に相関関係があるということで、ミトコンドリアにフォーカスした核酸原料の研究開発がかなり進んできています。
そして、もう一つの大きなテーマは「抗酸化」です。核酸栄養が抗酸化機能に与える影響のメカニズムが少しずつ解明されてきています。抗酸化機能は免疫など、他の生体防御機能にも関係する重要な部分ですので、核酸栄養が抗酸化システムにどのような影響を与えるのか、その具体的なメカニズムの解明がこれから挑戦していくテーマだと思っています。

須藤:ミトコンドリアや抗酸化というのは、体全体の健康、若々しさ、元気というところに繋がるテーマであることに間違いはありません。核酸栄養研究は日々進化しています。これからも次世代核酸ラボFDの研究成果にご期待ください。

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