科学用語の解説検査

  • 遺伝子検査

    遺伝子検査にはいくつか種類があります。医療機関で行われる体細胞遺伝子検査は、がん細胞で起きている遺伝子変異を調べる検査です。分子標的治療薬の適応を決めるために行われます。また生殖細胞系列遺伝子検査では、がんの発症リスクに関わる遺伝子変異をもっているかどうか調べたり、分子標的治療薬の適応判定のために用いられます。消費者に医療機関を介さず直接販売するいわゆるDTC遺伝子検査は、病気のなりやすさや体質などの健康や、個人の能力、性格に関する傾向を知り生活に活かす目的で用いられます。このほか親子鑑定や出生前診断(羊水検査)などもあります。

    • AGEs

      Advanced Glycation End Productsの略語。糖化によって変性したタンパク質で終末糖化産物と訳されます。加齢に伴って蓄積され、AGE化したタンパク質は本来の機能を失うだけでなく活性酸素を増やす元となります。

      • 8-OHdG

        正式名は8・ハイドロキシ-2’-デオキシグアノシン。DNAの構成因子デオキシグアノシン(dG)が活性酸素などのフリーラジカルにより酸化されて生じる酸化物。生体内では修復酵素等によって正常な塩基と入れ替わりに異物として切り出され、代謝されずに血液を経て尿中に排泄される。活性酸素による「酸化ストレス」は、老化を早めたり、生活習慣病を引き起こす大きな原因であると考えられています。この酸化ストレスレベルを知り最小限に抑えることが生活習慣病の予防や老化の進行を遅らせる重要なカギとなります。

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