科学用語の解説エネルギー

  • AMP

    アデノシン一リン酸。ヌクレオチドの一種で、リボ核酸(RNA)の構成成分。アデニル酸ともよばれます。ATPやADPの分解によって生成し、筋肉中に比較的多量に存在しています。

    • ATP

      アデノシン三リン酸。アデニン、リボース(糖)、3つのリン酸が結合した物質。食事で摂取した糖質、脂質、タンパク質は消化吸収され、その分子は解糖、クエン酸回路、電子伝達系という代謝経路でアデノシン三リン酸(ATP)を産生します。ATPはリン酸が3つあり、1つのリン酸を放出したときにエネルギーが発生します。ATPはあらゆる生物において使われていることから「生体のエネルギー通貨」ともいわれています。

      • ADP

        アデノシン二リン酸。ATPから1分子リン酸がはずれたもの。体内で利用されるエネルギーはATPからリン酸がはずれる際に放出されます。ADPは再びATPを合成するために再利用されます。

        • 解糖系

          糖(グリコーゲン)からピルビン酸を経て乳酸が生成される代謝経路で、エネルギー(ATP)も作り出します。

          • TCA回路

            トリカルボン酸(tricarboxlic acid) 回路の略称。生命に必須のエネルギー物質「ATP」(アデノシン三リン酸)をもっとも効率よく作り出す回路。1940年にこれを発見したイギリスの生化学者H-Aクレブスの名をとって「クレブス回路」や、クエン酸の合成からこの回路が始まることから「クエン酸回路」ともよばれます。

            • ミトコンドリア

              ほとんどすべての真核生物の細胞に含まれる細胞の小器官。酸素を取り入れて、二酸化炭素を排出する呼吸機能を司り、糖質、脂質、タンパク質を代謝してエネルギー物質「ATP」(アデノシン三リン酸)の産生を行っています。

ページの上部に戻る