科学用語の解説抗酸化

  • 一重項酸素

    活性酸素の一種。紫外線にあたったときに皮下組織で発生するもので、反応性は高いといわれています。

    • 過酸化脂質

      コレステロールや中性脂肪などの脂質が、活性酸素 によって酸化されたものの総称です。

      • 過酸化水素

        活性酸素の一種。殺菌剤(オキシフル)としても利用されています。

        • カタラーゼ

          抗酸化酵素の一種。過酸化水素を水と水素に分解します。

          • 活性酸素

            エネルギー産生、異物攻撃、不要な細胞の処理、細胞情報伝達などに際して発生する酸化力の高い酸素。一重項酸素、スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシラジカル、過酸化水素などがあります。本来は必要なものですが、過剰になると体内の脂質やタンパク質、DNA等に損傷を与え、老化を早めたり生活習慣病の発症要因となります。

            • グルタチオンペルオキシダーゼ

              抗酸化酵素の一種。細胞膜に蓄積した過酸化脂質を水とアルコールに分解したり、過酸化水素を水に還元したりします。また、ビタミンB2を補酵素としてヒドロキシラジカルを消去します。

              • 抗酸化システム(抗酸化機能)

                生体防御機能のひとつ。スーパーオキシドディスムターゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、カタラーゼといった抗酸化酵素や抗酸化栄養素によって、有害な活性酸素群による生体の酸化損傷を抑える機能。

                • 酸化

                  物質が酸素と結合する、または水素、もしくは電子が放出されること。金属の錆びや、食品の変色などは酸化によって起こります。

                  • 酸化ストレス

                    生体内で生成される活性酸素群の酸化損傷力と、生体内の抗酸化システムの抗酸化力との差。酸化損傷力が抗酸化力より大きくなると酸化ストレスが高くなります。

                    • スーパーオキシドアニオンラジカル

                      活性酸素の一種。体内で最も多く発生し、他の活性酸素に比べると反応性は低いがヒドロキシラジカルなど、毒性の強い活性酸素に変化する可能性が高い。

                      • スーパーオキシドディスムターゼ

                        抗酸化酵素の一種。活性酸素を中和して酸素と過酸化水素に分解する働きを持つ。スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の合成には亜鉛、銅、マンガンなどが必要です。

                        • ヒドロキシラジカル

                          活性酸素の一種。最も強い酸化力をもつ活性酸素。

                          • フリーラジカル

                            不対電子を抱える反応性の非常に高い分子。物質を酸化する力が強い分子。体内で発生するフリーラジカルには、スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシラジカルなどがあります。

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